4M-01
バイオナノマシン群の動的クラスタ形成システムによる標的の並列探索
○山川智矢,中野 賢(大阪公立大)
本論文は、分子通信を介して相互作用するバイオナノマシン群の動的クラスタ形成システムを提案する。提案システムでは、個体間の局所的な相互作用によって、マイクロクラスターが自律的に生まれ、分裂や再統合を繰り返しながら移動する。シミュレーションの結果、パラメータに応じて、提案システムは無秩序相・多クラスター相・単一クラスター相の三つの相を示すことを確認した。特に多クラスター相では、クラスターが分散して異なる標的へ向かう並列探索能力が示唆された。これらの知見は、腫瘍標的ドラッグデリバリなどの医療応用や、生物の集団行動原理の解明に貢献し得る。