4K-06
Linuxカーネルのスラブアロケータのノードパーシャルの削減によるメモリの利用効率化手法
○増山省吾(龍谷大)
近年,データセンターの需要が高まり限られたメモリ資源を効率的に利用することが求められている.Linuxのスラブアロケータは,CPUごとのローカルパーシャルと共有のノードパーシャルを持つが,観測の結果,特定のスラブキャッシュでノードパーシャルにスラブが過剰蓄積し,メモリを無駄に消費していることが判明した.共有リストへの依存はロック競合やメモリ滞留を招く.そこで本稿では,共有リスト上の不要なスラブを削減するオブジェクト割り当て手法を提案する.本手法は,満杯に近いスラブからオブジェクトの割り当てをさせることで共有リストの肥大化を抑制しシステム全体のメモリ利用効率を向上させることを目的とする.