4J-03
字幕付き落語会の実施とその効用の評価
○勝谷紀子(放送大/東京大)
落語にリアルタイム字幕を付与する試みを通じ、聴覚特性や言語背景によらず誰もが落語を楽しめる環境づくりを目的とし、字幕や落語会への評価を行った。予備調査では、落語の字幕付与への意識や望ましい提示方法を調べた。字幕付与は理解の補助や鑑賞者の拡大に寄与するという意見がある一方、字幕が不要な人や「聴く文化」との両立が課題として示された。次に、実際に字幕付き落語会を実施し、観客に字幕や落語への評価を求めた。健聴者・難聴者ともに字幕や落語会を肯定的に評価し、特に字幕の忠実度が落語会全体の評価を有意に予測することが示された。字幕は聴覚補助にとどまらず、落語の理解と楽しさの共有を促すことが確認された。