2ZM-06
動作データと印象評価を用いた「キレ」の構造的解明-空手道形競技に着目して-
○坂上観太,阪田真己子(同志社大)
本研究は、視覚・聴覚情報がキレ評価に与える影響を解明することを目的とした。大学生に空手形映像を提示し、キレ・主観的速度・意外性・間を評価させ、拳の運動時間から算出した実測速度も分析に用いた。結果、キレ評価は主観的速度を中心に多様な知覚情報が相互に媒介されて形成されることが示された。特に、実測速度よりも主観的速度が強くキレを規定することが明らかとなり、速度の見え方が評価に決定的な影響を及ぼしていた。音声は熟練者でより効果的に利用され、視覚的速度感を補強した。意外性や間は主観的速度を介して間接的にキレに影響を与えることが確認された。よって、空手形のキレの評価は多感覚統合によって構成されるといえる。