情報処理学会 第88回全国大会

2ZM-03
ヒップホップ歌詞に現れる価値観の構造の再文脈化に関する研究
○大友孝介,河瀬彰宏(同志社大)
本研究の目的は,アメリカ発祥のヒップホップ文化が世界各国に輸入・再文脈化された際に,どのような価値観の構造が現れるのか明らかにすることである.具体的には,世界各国のラップ歌詞を収集し,Sentence-BERTによる多言語埋め込みを行った上で,道徳基盤理論とSchwartz価値理論に基づく価値観プロトタイプと歌詞の意味との類似度を算出・比較した.分析の結果,倫理観や社会的背景に応じて価値観の構造には地域差がみられ,欧米圏・南米・東アジアでは比較的近い構造を示した.一方で,これらの地域間でも強く表れる価値観には違いがあり,価値観の構造は地域ごとに固有の形へと再構成されていることを明らかにした.