情報処理学会 第88回全国大会

1ZM-08
コンピュータを用いた実験は数学研究といえるのか ―PMP の視点からの分析ー
○水谷泰崇,前山和喜,藤井昭宏,田中輝雄(工学院大)
本研究は,数学的実践の哲学(PMP)の観点から,組合せゲーム理論(CGT)研究における実践を分析対象として取り上げ,数学における「実験」について検討する.従来の数学の哲学は,定理や証明といった“表舞台”の成果を中心に扱ってきた.それに対しPMPでは,数学者の日常的な試行錯誤,研究ノート,着想から証明までの過程といった“裏舞台”の多様な実践にも対象を広げた.CGT研究において重要な役割を果たすプログラミング,大規模計算環境での実行,可視化・統計的分析といった情報処理的実践を,PMPの先行研究で議論されてきた実践の枠組みから分析する.これを踏まえ,数学研究における「実験」について議論を深める.