情報処理学会 第88回全国大会

1W-07
市場急落時におけるレバレッジ率の違いと裁定取引の有無が原資産市場とレバレッジド ETF市場に与える影響分析
○江口 翔,早瀬竜希(工学院大),水田孝信(スパークス・アセット・マネジメント),八木 勲(工学院大)
レバレッジドETFとは,原資産の変動率にレバレッジ倍率を乗じた値動きを実現するETFであり,レバレッジ維持のため原資産を日々売買するリバランス取引を行う.またレバレッジドETFと原資産の価格差は裁定取引によって調整される.先行研究では,特定レバレッジ率において原資産価格急落時に両市場間で流動性が伝播することは確認されている.本研究では,価格急落時にレバレッジ率が異なることによって原資産市場の価格形成にどのような影響を与えるかを人工市場で調査した.その結果,高レバレッジ率ではリバランス量の増大により下落が拡大する一方,裁定取引がその下落をより大きく抑制することが確認された.