情報処理学会 第88回全国大会

1J-04
ブラウザ内学年別漢字読み推定
○江原 遥(東京学芸大)
小学校の学年別配当漢字など,教育段階別の漢字基準に基づき未学習漢字のみ読みを提示する学習・読解支援は,日本の学校教育における多くの教科で必須の機能である.しかし,LLMに入力テキストへの回答生成と読み推定を同時に指示すると,複数指示追従により回答精度・読み推定精度の双方が低下する問題がある.本研究では,ブラウザ内で形態素解析を行い学年別漢字読み推定を分離することで,LLMを回答生成に集中させる手法を提案する.提案手法は入力テキストを送信しないため情報漏えい防止や通信混雑回避,災害時等の通信困難下の教育利用などにも有用であることが期待される.評価実験では,提案手法によりLLMが回答生成に集中でき,LLMが複数指示を同時に処理する場合と比べて高精度な回答・読み推定が可能となることが示された.