【セッション概要】情報教育カリキュラム標準J17が策定されてから8年が経ちました。この間にスマート社会実現に向けた動きは加速し、DX人材の育成等、情報専門系学科への期待も大きく高まっています。国際的には、J17で参照したACMおよびIEEE-CSのカリキュラム標準がCC-2020に改定され、その後、データサイエンスに関してCCD2021、コンピュターサイエンスについてはCS2023が策定されています。これを受けて、情報処理教育委員会ではJ17を改定し、新たなカリキュラム標準を策定することを決め、その検討を進めています。本セッションでは、情報教育カリキュラム標準と国際動向について報告します。さらに、各分科の代表をパネリストとして招き、フロアからの意見を交えながらJ27に向けたパネル討論を行います。
【略歴】東京女子大卒業後、 女性SE第一期生として富士通入社, ASCIIでビジネスパソコンスクール開校、OAインストラクタを経て、ライティング業として独立。1995年から大学の非常勤講師を始め、2007年から現職。学部の情報教育、および一般情報教育のマネジメントを行う。一般情報教育委員会副委員長、教育担当理事、会誌・出版担当理事を務め、現在会誌副編集長。J17では文部科学省の委託による全大学を対象とした情報教育の実態調査を担当。
【講演概要】情報処理学会では、2007年度にカリキュラム標準J07を、2017年度にカリキュラム標準J17を策定し公表した。J17は、コンピュータ科学領域(CS)、情報システム領域(IS)、ソフトウェアエンジニアリング領域(SE)、コンピュータエンジニアリング領域(CE)、インフォメーションテクノロジ領域(IT)、一般情報処理教育(GE)、情報セキュリティ(CyberSecurity)の7つの領域から構成される。2021年には、データサイエンス・カリキュラム標準(専門教育レベル)を策定し公表している。情報処理教育委員会では、J17策定から10年となる2027年を目処に、これらのカリキュラム標準の見直しを行い、J27として公開することとした。本講演では、カリキュラム標準J27策定に向けて調査、検討していかなくてはいけないこと、そのための体制とスケジュール、今後の展望について議論する。
【略歴】1995年広島大学大学院理学研究科博士課程修了.博士(理学).広島大学総合情報処理センター助手,広島大学総合科学部講師,広島大学情報メディア教育研究センター准教授などを経て,2015年から教授.広島大学の情報教育改革,一般情報教育の知識体系改訂等に取り組んできた.主な研究分野は情報教育,情報倫理教育,計算物理学など.情報処理学会情報処理教育委員会委員長.
【講演概要】情報系の教育には,計算機科学やソフトウェア工学など複数の領域がある.国際的にはそれぞれの領域でカリキュラム標準を作成しており,本会のJ27は日本国内向けにカリキュラム標準を作成する.本講演では,カリキュラム標準の国際動向について,そしてそれとJ27の関係について述べる.
【略歴】1995年慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了.
博士(工学).同年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助手.
1999年より慶應義塾大学理工学部情報工学科専任講師,
現在,同大学教授.主にソフトウェア工学の研究に従事.
現在,IPSJ情報処理教育委員会および情報システム教育委員会の各委員.
2020年末までACM/IEEE CC2020プロジェクトSteering Committee委員.
IPSJ, IEICE, JSSST,ACM,IEEE CS 各会員.
【略歴】1998年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了.博士(情報科学).同年福山大学助手, 講師,2008年新潟国際情報大学准教授,教授を経て2023年より現職.
【略歴】現在、1985年東京理科大学経営工学科卒業。2013年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程中退。旧NTTソフトウェア、NTTデータ研究開発本部、情報処理推進機構(IPA)研究員、筑波大学大学院システム情報工学研究科教授を経て、現在、奈良女子大学 工学部 教授(2022年日本初の女子大工学部を創設)。放送大学 奈良学習センター客員教授。情報処理学会 一般情報教育委員会委員、教科書編集委員会委員。J07、J17の策定においてIT領域を担当(IT教育部門長)。
【略歴】1991年早稲田大学理工学部数学科卒業。2014年筑波大学博士(システムズ・マネジメント)。1993年早稲田大学情報科学研究教育センター助手。その後、神戸大学、東京農工大学を経て、現在、放送大学教授。本会広報広聴戦略委員会、一般情報教育委員会、教科書委員会、会誌編集委員会NWG、初等中等教育委員会、情報入試委員会の各委員等。2020年6月から2022年5月まで本会理事(新世代)。
【略歴】2012年奈良先端大情報科学研究科 博士後期課程修了.博士(工学).同年同大学助教, 2018年から和歌山大学.エンピリカルソフトウェア工学の研究に従事.情報処理学会論文誌運営委員会COMPグループ副査 (2020年度,2021年度),同主査(2022年度),情報処理学会ソフトウェア工学研究会幹事(2021年度〜2024年度),主査(2025年度〜)などを歴任.
【略歴】1995年広島大学大学院理学研究科博士課程修了.博士(理学).広島大学総合情報処理センター助手,広島大学総合科学部講師,広島大学情報メディア教育研究センター准教授などを経て,2015年から教授.広島大学の情報教育改革,一般情報教育の知識体系改訂等に取り組んできた.主な研究分野は情報教育,情報倫理教育,計算物理学など.情報処理学会情報処理教育委員会委員長.
【略歴】1995年慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了.
博士(工学).同年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助手.
1999年より慶應義塾大学理工学部情報工学科専任講師,
現在,同大学教授.主にソフトウェア工学の研究に従事.
現在,IPSJ情報処理教育委員会および情報システム教育委員会の各委員.
2020年末までACM/IEEE CC2020プロジェクトSteering Committee委員.
IPSJ, IEICE, JSSST,ACM,IEEE CS 各会員.