【セッション概要】劔"Tsurugi"は次世代コンピューティング技術のハードウェアアーキテクチャ(メニーコア・大容量メモリー)に合わせた設計思想で開発が行われた国産リレーショナルデータベース(RDBMS)です。
既存のRDBMSは、"コア数が少ない"、"メモリー容量は制限的である"という前提で作られており、基本的なアーキテクチャの思想としては永らく変わっておらず、新しいハードウェアアーキテクチャ(メニーコア・大容量メモリー)で性能を発揮しづらくなっています。劔"Tsurugi"は、新しいハードウェアアーキテクチャに合わせた設計思想に基づいて開発され、その上で性能を最大限に発揮するデータベースです。
本イベントでは、データベースの変遷と次世代コンピューティング技術におけるデータベースの意義について講演を頂きます。またメニーコア・大容量メモリーに合わせた設計思想で、性能を最大限に発揮する国産リレーショナルデータベースである劔"Tsurugi"を紹介頂きます。
【略歴】日本電気(株)在籍中ACOS,地球環境シミュレータ等のスーパーコンピュータの開発に従事.ルネサスエレクトロニクス(株)移籍後,R-CARなどの自動車向けLSIの開発に従事.現在,バス停など身近なものをIoT化しエッジコンピューティングにより見守りなどの生活基盤として活用する研究に従事.工学博士(早稲田大学).情報処理学会,アジア交通学会,IEEE,電子情報通信学会等会員.
【講演概要】IoTの活用が進む昨今、データベースに対する要求が変化してきています。アプリケーション毎に適切なデータベースの構造が存在し、それをアプリケーション開発者は選択し使っていく必要があります。そんな現状を分析します。
【略歴】日本電気(株)在籍中ACOS,地球環境シミュレータ等のスーパーコンピュータの開発に従事.ルネサスエレクトロニクス(株)移籍後,R-CARなどの自動車向けLSIの開発に従事.現在,バス停など身近なものをIoT化しエッジコンピューティングにより見守りなどの生活基盤として活用する研究に従事.工学博士(早稲田大学).情報処理学会,アジア交通学会,IEEE,電子情報通信学会等会員.
【講演概要】データベース管理システム(DBMS)は50年以上に渡って研究開発が進められてきた大規模なソフトウェアであり,情報社会を支える基盤の一つとなっている.本講演では特にシステム技術に焦点を当てるが,前半ではその歴史と変遷について述べる.コンピューティング技術への対応と,新たなデータの利活用という目的が継続的な技術革新をもたらしたことなどに触れる.後半では,データベースシステム研究における近年のトレンドについて概説し,次世代コンピューティング技術の活用に関する期待を述べる.
【略歴】1994年筑波大学大学院博士課程工学研究科単位取得退学.同年奈良先端科学技術大学院大学助手.1994年筑波大学電子・情報工学系講師,後に助教授.2006年名古屋大学情報連携基盤センター教授.2013年3月より現職.博士(工学).データベース,データ工学に関する研究に携わる.本会に関しては,2011年~2013年論文誌:データベース(TOD)共同編集委員長,2019年フェロー.
【講演概要】クラウドアーキテクチャの深耕により、ITの特にインフラ分野はクラウド基盤の後方に後退し、極めて見えにくくなっています。その一方で、インフラ基盤はこの数十年で着々と進歩・変化しており、当然にミドルウェアたるデータベースもその機能・位置づけ・アーキテクチャを大きく変えてきています。にも関わらず、これらの大きな流れは、このクラウド進行に加えて、RDBMSベンダーの寡占化により、より不透明になっているのが現状です。Tsurugiはこの現状を打破すべく、国のバックアップを受け、最新のテクノロジーを可能な限り実装し、透明性の高いOSSで提供しています。このTsurugiを例に取りながら、現在のデータベーステクノロジーについて外観します。
【略歴】1998年 小売チェーンの株式会社カスミに入社。
2002年10月 ウルシステムズ取締役に就任。
2011年10月 ノーチラス・テクノロジーズ代表取締役副社長に就任。
2012年3月 ノーチラス・テクノロジーズ代表取締役社長に就任を経て、2017年4月から現職。
ノーチラス・テクノロジーズに入社後は、分散処理を中心にバッチ高速化に取り組み、
Hadoopの運用開発フレームワークの「Asakusa Fraemwork」を開発、リリース、導入を手掛ける。
現在は、分散処理データベースの“Tsurugi”の開発を手掛け、更なる効率化・高速化に尽力している。