情報処理学会 第87回全国大会

7ZN-04
VR体験中のユーザ状態を考慮した実世界アウェアネス支援システム
○矢野明日香,辻 愛里,藤波香織(農工大)
VRHMDを装着すると実環境の視覚情報が失われるため,周囲の状況や情報を把握することが難しい.それによって,障害物にぶつかり怪我をする危険性や,実環境を把握できない不安からストレスを引き起こすという課題が報告されている.安全で快適なVR体験には実世界アウェアネス支援が必要であるが,コンテキストや実世界情報の性質によって適した支援方法が異なる.本研究では,ユーザの視線情報,タスク進行度,注視点等からユーザのVR体験への没頭度や関心の対象を判定する.それに基づいて支援のタイミングやレベルを変化させることで,VR体験への阻害度を低減した実世界アウェアネス支援システムを作成し,評価実験を行う.