情報処理学会 第87回全国大会

7ZN-03
風船把持効果による指先への力覚変化と立位制御戦略への影響
○金井陽聖,三上隼人,王 天一,島 圭介(横浜国大),島谷康司(県立広島大)
近年,高齢化社会が進行し,転倒事故事例の増加が問題となっている.これに対し,効果的な転倒リスク低減手法が必要とされており,我々はヒトが風船を把持することで姿勢が安定する現象に着目した.本研究では立位中に風船を含む様々な運動特性を有する4種類の物体を把持させ,何も把持させない条件時の足圧中心軌跡や下肢・体幹筋の筋活動とを比較することで,指先への力覚変化が姿勢制御戦略に与える影響や機序の調査を行った.
結果として,ヘリウムガス入り風船と重りにおいて,より多くの被験者での動揺低減がみられた.また効果大群と小群間で姿勢制御戦略に違いが確認された.