情報処理学会 第87回全国大会

7ZM-05
通院行動に着目した医療施設の適正配置評価
○吾妻勇太,山本佳世子(電通大)
近年,日本では超高齢化が進んでおり,医療資源の不足により医療施設の効率的な利用・配置が必要である.特に通院・リハビリのための通院行動にかかる負担が大きい地域では,医療施設へのアクセスが困難になる可能性が高い.本研究は,通院行動にかかる負担を定量化し,医療施設の適正配置評価を行うことを目的とする.東京都北多摩南部地域を研究対象とし,夜間人口15,000人を目安に町丁目をまとめたエリア(小ゾーン)を単位として,小ゾーン間の距離,通院行動の発生量,交通手段をもとに通院行動の負担を定量化する.値が大きい小ゾーンにおいて通院行動の負担が大きくなる要因を把握し,利用しやすい医療施設配置に要求される条件を求める.