情報処理学会 第87回全国大会

7ZM-04
軽度難聴高齢者を対象とした子音強調型聴覚支援アプリのための音素クラス識別手法の検証
○乙津ひかる,高橋伸弥(福岡大),森山 剛(東京工芸大),小野 博,戸井武志(中大),坂田俊文(福岡大)
超高齢化社会における老人性難聴者の増加により補聴器の重要性は高まりつつあるが,一部の音声が聞こえにくいだけという軽度難聴者はその利用を避ける傾向があり,補聴器の普及が進んでいない.その理由として,補聴器が高価であることなどが挙げられているが、言葉の不明瞭さを改善することが難しい点が大きい.この問題に対し,我々は,言葉が明瞭になるよう入力音声の子音の特性に応じて各子音を強調加工するような補聴方式を提案してきた.これまで,そこで用いられる子音の音素クラスの識別手法として2種のDNNを用いる手法を検討してきたが,本稿ではさらに追加の実験を行って提案手法の精度の検証を行ったので報告する.