情報処理学会 第87回全国大会

7ZK-06
時空間データに基づく地域史の現地ガイド支援システムの試作
○上野遥平,阿部昭博,市川 尚,富澤浩樹(岩手県大),工藤 彰(ノーザンシステムサービス)
北上川の舟運は,1891年(明治24年)に東北本線全線が開通するまで,岩手県・宮城県の商品流通や交通を長く支えていた.これら江戸期の舟運を対象として,公立博物館と大学の連携のもとGISを基盤として江戸期の絵図(古地図)と現代の地図を統合し,時間情報(年月)を含む運航記録を収録した時空間データベースの構築が行われてきた.本研究では学芸員らによる現地ガイドツアーでの利用を想定して,前述の時空間データベースを基にタブレット端末による現地でのガイド支援システムを試作し,現地での実証からガイド支援の在り方や課題について考察した.