情報処理学会 第87回全国大会

7ZK-02
顔表面における温度変化に着目した笑いの種類判別に関する検討
○鎌田 颯,景山陽一(秋田大)
近年,非接触を用いた情動検出および感情推定する研究が盛んに行われている.研究事例として,喜びの情動が喚起される区間において,人の鼻部や左右頬部の熱赤外温度解析により温度情報と心理変化の関連性について報告されている.著者らはこれまでに,左右頬温度の反応の違いに着目し,皮膚温度と身体動作が情動喚起区間の推定による区間を明らかにしている.しかし,笑いや苦笑いのように表情と実際の感情が一致しない場合の表情を識別する手法の開発は未だ不十分である.そこで本研究では,笑いと苦笑いに代表される顔表情と実際の心理状態が異なる場合の顔表情と心理変化の関連を解析し,新たな抽出手法の開発を提案する.