情報処理学会 第87回全国大会

7ZK-01
全有価証券報告書の実態調査-シャノンエントロピーを用いた分析-
○大塚優輝,山中雅則(日大)
本研究は、上場企業4718社が提出する有価証券報告書の情報量を測定し、報告書の実態を解明することを目的とした。既存の研究では一部の企業のみを対象とした分析が多く、全企業を対象にした包括的な調査は行われていない。手法としてEDINET APIを用いて報告書を収集し、情報理論に基づくシャノンエントロピーを用いて分析した。その結果、エントロピーは企業ごとに異なるものの、一文字当たりのエントロピーはある一定の値に集中することが明らかとなった。本手法で求めたこの値が、報告書の内容の適切性を評価する新たな指標となり得ることを示唆している。