情報処理学会 第87回全国大会

7ZH-07
バランスゲームを用いたヒト立位安定性のトレーニングと評価
○甲斐陽人,三上隼人,王 天一,島 圭介(横浜国大),島谷康司(県立広島大)
高齢化社会を背景として,転倒事故の増加が問題となっていることから,効果的なバランストレーニングや評価が必要とされている.立位安定性を評価する指標として,重心移動可能な最大範囲を示す安定性限界が提案されている.従来研究では,ゲームベースのトレーニングによる安定性限界の改善が報告されている.しかしながら,個別のバランス能力に対応していないという課題があった.そこで本研究では,利用者の安定性限界の計測後,安定性限界付近での重心移動を促すことで,個々に最適な改善トレーニングを行うシステムを提案する.システムを用いた評価実験では,安定性限界の延伸,重心動揺の低減等の観点からシステムの有用性を検証した.