情報処理学会 第87回全国大会

7ZH-06
動画像と発話内容に基づく高齢者の認知機能評価に関する基礎検討
○土井悠生,迎田隆幸(横浜国大),引間涼子,大野隼矢,中山 平,今関良子,安部貴人(東海大),島 圭介(横浜国大),永田栄一郎(東海大)
日本では急速な高齢化に伴って,認知症患者数が年々増加しており,早期介入による認知症の進行鈍化が期待されている.認知症早期診断手法の1つに認知機能検査があるが,臨床心理士の主観要素が多く含まれる半定量的な評価にとどまっている.そこで本研究では,検査中の高齢者の全身動作と発話内容から認知機能を定量評価するシステムを提案する.提案システムでは,検査室に設置した計測機器により,高齢者の全身動作と発話内容を動画像及び音声データとして取得する.そして取得したデータに対して,深層学習ベースの手法を用い,認知機能と関連するジェスチャ特徴および発話特徴を算出することで,認知機能との関係性を包括的に評価する.