7ZE-05
自己折りと導電箔の転写を用いた立体回路の自動造形手法
○中谷由太郎,藤野 皓,鳴海紘也(慶大)
著者らはこれまで、熱収縮フィルムの両面にUVプリンタでカラーインクを印刷し加熱することで、複雑な折紙を自動で折る手法を開発してきた。本研究では、多くの商用UVプリンタが通常のカラーインクだけでなくプライマ(接着剤)インクを搭載していることに着目し、平面的なフィルムへの印刷・転写・加熱だけで立体的な回路を実現する手法を提案する。具体的には、変形に必要なカラーインクの印刷と同時に、回路に対応するプライマのパターンを印刷しておき、その部分に導電性の箔を転写する。これにより、折紙の機構と回路を利用したインタラクティブな立体構造や、立体形状を活用したアンテナなどが作製できるようになると考えられる。