情報処理学会 第87回全国大会

7ZD-06
ランサムウェアに対するデータ保護方法に関する研究
○森川陽斗,向井宏明(金沢工大)
近年,病院や港湾施設といった重要インフラに対するランサムウェア攻撃が増加している.
コンピュータがランサムウェアに感染すると,そのコンピュータがアクセス可能なデータが暗号化されてしまい,システム全体の停止に至る.重要インフラのシステムの長期間の停止は社会に大きな影響を及ぼす.また,暗号化のみならず情報流出の被害も報告されており,ランサムウェア被害からの早期復旧が課題である.
本稿では,ダミーファイルとフッキングを用いた暗号鍵のすり替えによる暗号化対策と,条件付き自己消去プログラムによる情報流出対策を検討したので報告する.