情報処理学会 第87回全国大会

7ZA-03
マイクロホンアレイによるセンサノードの位置推定における環境音の影響を低減する手法の提案
○寺嶋康樹,塚田晃司(和歌山大)
近年,GPS やモバイル通信などの利用が困難な地域では,音を用いた運動体の位置推定手法が移動体の位置推定手法として注目されている。現在提案されている手法では,位置推定に用いるセンサノードの位置関係が既知である必要があるが,先行研究ではマイクロホンアレイを用い,音源到達方向(DOA)を利用することで位置関係を推定する手法が提案されている。しかしこの研究では,環境音によって DOA の計算に誤差が生じることや,音源の誤認識が生じるなど,環境音が推定に影響を与えることがわかっている。そこで本研究では,音圧を DOA とともに計測し,ノードの位置推定に利用することで環境音の影響を低減することを目的とする。