7X-06
MediaPipeを用いた空書における平仮名文字の認識
○遠藤隆幸,和泉勇治,田中宏卓,加瀬澤正(日大)
空書とは,空中に指を動かして文字を書く行為である.空書された文字を自動認識できれば,キーボード等を用いるより直観的かつ自然な動作で文字を入力できる.そこで,本稿では,カメラの前で空書された平仮名を認識するための手法を提案する.本手法では,MediaPipeを用いて映像中の指先位置を検出する.その後,指先が一定距離移動するごとに移動方向ベクトルを求め,その時系列データをLSTMを用いて分類する.本手法は,方向ベクトルの時系列データにおいて,空書動作に起因して発生するノイズを除去する機能を搭載しており,今回実施した実験によれば,空書された平仮名を95%以上の正答率で認識できている.