7V-04
Inpaintingにおけるスタンプアーティファクト抑制へ向けた検討
○小森翔太,林 貴宏(関西大)
拡散モデルを用いて画像内の不要オブジェクトを削除する画像処理であるInpaintingが開発されている。これらの手法では、不要オブジェクトを削除した領域を補完する際、意図しない別のオブジェクトが生成されることがある。本研究は、これをスタンプアーティファクトと呼称し、その抑制を目的とする。本報告では、周囲の画素値を利用して補完する古典的なInpaintingの結果を、拡散モデルベースのInpaintingの手がかりとして使用し、意図しないオブジェクト生成を抑制する手法を提案する。人工的に作成したテストセットを用いた実験により、提案手法によりスタンプアーティファクトが抑制できることが確認された。