情報処理学会 第87回全国大会

7T-04
コンクリート打音検査モデルにおけるGrad-CAMを用いた判別根拠の可視化
○西澤克哉,市川 治(滋賀大)
教師なし学習モデルを用いてコンクリート打音の異常判別モデルを構築したところ、瑕疵部位の径が小さく深度の浅いケースの判別精度が悪いことが観察された。
そこで、原因調査のためにGrad-CAMを用いた判別根拠の可視化を行ったところ、時間-周波数空間に調波構造を示唆する縞々が観察された。これは、打鍵によって発生した共鳴であると考えられる。
このスペクトル構造を正確に把握できるように周波数解像度の解像度を上げて再び教師なし学習モデルを構築した。結果として、前述の特定ケースの精度が向上し、他のケースでの劣化も見られなった。