情報処理学会 第87回全国大会

7T-03
スピーチプライバシー保護のためのスペクトル包絡の変形による音声マスカ生成法の検討
○三宅朱莉,安枝和哉,杉田純一(東京医療保健大)
病院外来や薬局の受付などでは,プライバシーに関する会話を他者に聞かれる可能性がある.スピーカからピンクノイズやBGMなどのマスカを再生し,会話を聴き取れなくすることでプライバシーを保護することができる.しかしながら,会話を聴き取れなくするためにはマスカのレベルを上げる必要があり,うるさく感じるという問題がある.本研究では,会話音声のスペクトル包絡を変形することにより,言語的意味情報を担う音韻性を曖昧にする音声マスカを生成する手法を提案する.評価実験により,提案手法で生成した音声マスカのマスキング性能を評価する.