7T-01
スパースベイズ推定による時空間スペクトルを用いた複数音源の到来方向推定に関する考察
○有泉千太,鳥谷輝樹,小澤賢司(山梨大)
本研究では,スパースベイズ推定に基づいた,小規模マイクロホンアレイによる複数音源のDOA(到来方向)推定手法を提案する.従来法では伝達関数としてステアリングベクトルを用いていたが,本手法は2次元スペクトルを用いることで,推定性能の向上を実現した.本手法では,アレイ出力から得られる時空間音圧分布画像を2次元スペクトルに変換し,スパースベイズ推定を適用して空間スペクトルの振幅値を得ることにより,DOAを推定する.計算機シミュレーションを通じて最適なパラメータ設定を検討し,従来法と比較することで,提案手法の有効性を示した.