情報処理学会 第87回全国大会

7S-06
色素胞と虹色素胞を考慮したイカのシェーディングモデルの検討
○長谷川紘大,小池崇文(法大)
本研究では,生物学的知見に基づき,動的に色変化するイカの体色のフォトリアルな物理ベースシェーディングモデルを提案する.イカの体色変化には,色素胞と虹色素胞の2つの細胞が関与している.色素胞により色素色を,虹色素胞により構造色を調整し,複雑で多彩な体色を表現している.色素胞は,膨張・収縮によって体色とその模様を変化させる.虹色素胞は,内部の多層膜構造とその膜厚の変化により動的に構造色を変化させる.それぞれの細胞の大きさや配置,時間変化についてモデル化し,イカの物理ベースシェーディングを行った.更に,提案手法と実物との見た目の比較も実施した.