情報処理学会 第87回全国大会

7S-05
事前計算BSDFを用いた透明物体の傷の高速レンダリング
○杉田維斗(法大),佐藤周平(法大/プロメテックCGリサーチ)
コンピュータグラフィックスにおいて,物体の質感をリアルに表現するためにBRDFを用いたレンダリングの研究が盛んに行われている.これらの手法の一つに少数の事前計算したBRDFを用いて傷の高速なレンダリングを可能とする手法が提案されている.しかし,この手法は金属物体のみを対象としており,透過や屈折を含む透明物体への適用は考慮されていない.そこで本研究では,透明物体表面上の傷を高速にレンダリングする手法を提案する.本稿ではBRDFとBTDFを事前に計算し,物体の屈折率に基づいてフレネルの法則から反射と屈折の割合を決定することで,透明物体表面上にリアルな傷をレンダリングする.