7S-02
Microfacet理論に基づく複数回の反射を考慮した偏光レンダリング
○大羽英仁(早大),谷田川達也(一橋大),森島繁生(早大)
本研究では、Microfacet理論に基づく偏光レンダリングにおいて、Microfacet上での散乱回数が一回の場合だけを考える従来法と、散乱回数が複数の場合を考慮した画像を比較し、より適切なレンダリング法を議論する。偏光状態は、4つの成分をもつStokesベクトルにより表現でき、光線追跡中、光が物体表面で反射・屈折する度に変化する。また、偏光状態の変化は16個の成分をもつMuller行列により表現される。Microfacet上で複数回の散乱を考慮するに当たり、本研究では偏光を考慮しない手法で標準的に用いられるSmithモデルを仮定した。本比較の結果を基に、より物理的に忠実な偏光レンダリングについて検討する。