情報処理学会 第87回全国大会

7R-08
動的難易度調整を行う格闘ゲームAIへの生物学的制約の導入
○大高涼雅,深川大路(同志社大)
ゲーム体験を向上させるAIとして, 強さを対戦相手のレベルに調整することで難易度と実力のバランスを保つものや,人間らしい振る舞いを行うように設定されたAIなど,様々な手法が研究されている.本研究では,格闘ゲーム「FightingICE」を対象とし,モンテカルロ木探索を用いた動的な強さの調整を行うAIに,3つの生物学的制約「ゆらぎ」「遅れ」「疲れ」を導入することで,適度な難易度調整と人間らしいプレイの両方を兼ね備える格闘ゲームAIを作成する.評価実験として,観戦形式と対戦形式の二つの実験を行い,それぞれにおいてアンケート調査を実施して,その結果から提案するAIの人間らしさと実力の調整の程度について分析,考察した.