情報処理学会 第87回全国大会

7Q-04
生成AIを活用した営業報告からのフィッシュボーン図作成
○望月暉留,小河誠巳(電機大)
本研究では、営業報告書から要因を抽出し、生成AIと共起分析を活用してフィッシュボーン図として可視化する手法を提案する。生成AIによる表現統一や要約によりデータの一貫性を確保し、共起分析で原因(大骨)と関連要因(小骨)を検出する。さらに、RAGを活用した説明文生成で、抽出結果を直感的に理解可能な形で提示する。実験では、営業報告書33件を用い、共起分析により特定の原因が有効に検出されたが、小骨の抽出には課題が残った。一方、生成AIを用いた要因説明ではRAGを実装していないため限定的な結果に留まった。今後はRAGの導入と精度向上を図ることで、意思決定支援への実用性を高めることを目指す。