情報処理学会 第87回全国大会

7N-06
色振動を用いて視聴速度の変更を阻害する動画像の提案
○北山大起(慶大),顾 人舒(杭州電子科技大),藤代一成(慶大)
オンライン動画像サービスの流行に合わせて, 時間効率を求める人々による高速視聴が増加している. しかし, 芸術的コンテンツの変速視聴はコミュニケーションの破壊行為ともいえる. その結果, 送り手の意図が歪められ, 受け手が本来の情報を取り逃すおそれがある. 変速視聴の阻害はメディア伝達の正常化に繋がるが, これを目的とした研究はまだ知られていない. 既存のデジタル著作権管理技術でも変速視聴は阻止可能であるが, 固有のソフトウェアに依存する. そこで本研究では, 色振動を用いて変速視聴を視覚的に阻害する動画像を提案する. 動画像自体に細工を施すことで, 既存の動画像再生システム上で変速視聴を妨げられることを示す.