情報処理学会 第87回全国大会

7M-05
データ同化による室内空気流動の予測のための基礎的検討
○細川香音,中村和幸(明大)
本研究では,室内環境向上のための効率的な空気流動予測を扱う。実際に循環を良くするためには,家具の位置を移動し観測するなどが有効だが, 観測毎に移動させるのはコストがかかる。そこで,少ない観測とシミュレーションを用いて正確な流速場設計を行うことができる方法であるデータ同化を活用することを考えた。有効性を評価するため,流速場の流入の設定を変えた複数のシミュレーション結果に対する尤度を求めて比較する数値実験を行った。得られた結果から,少数の実験設定における観測により部屋の流速場情報を得られる可能性を見出した。データ同化の活用による空気循環環境を向上させる手法に関する初歩的な結果が得られた。