情報処理学会 第87回全国大会

7D-03
オートホワイトバランス手法の評価指標と性能改善に関する検討
○宇尾優作,東 正史(EIZO)
オートホワイトバランスは画像から光源を推定・補正し、カラーバランスを自動調整する機能である。オートホワイトバランス手法の評価指標としてRecovery Angular Error (RAE)がよく使われているが、補正後の視覚的変化を考慮していないため主観的な画質との間に乖離があった。そこで、主観画質に基づいた新たな評価指標を提案する。また、コストパフォーマンスの高い従来手法としてGreyness Index (GI)を用いたものがあるが、グレーでない画素を抽出した場合に画質が低下する問題があった。本研究ではグレーではない画素の抽出を抑えつつ、抽出してしまった場合でも画質低下を抑える手法を提案し、RAEと新しい評価指標の両方で改善を確認した。