情報処理学会 第87回全国大会

7A-05
FMOスキームによるVQE-UCCSDシミュレーションの事例
○望月祐志,土居英男(立教大),杉﨑研司(慶大),中野達也(高度情報科学技術研究機構),片桐孝洋(名大)
フラグメント分子軌道(FMO)のスキームを用い、電子相関計算の部分を量子コンピュータ向けの手法である変分的量子固有値問題-ユニタリー1,2電子励起結合クラスター(VQE-UCCSD)でシミュレーションした結果をご報告します。対象系はLiイオンを中心とする水素分子のクラスターなどで、FMO固有の並列性とトロッター分解のスライス幅の変更を組み合わせて同時並行的な処理を試みました。実行環境は、名古屋大学の「不老」 Type IIで、NVIDAの量子シミュレータcuQuantumによるGPU加速を適用しました。