情報処理学会 第87回全国大会

7A-02
コンテナ間通信を考慮したエッジクラウド向けコンテナスケジューリングシステム
○宮澤 元,伊藤達哉,小野木雄太(南山大)
本稿ではエッジクラウド環境のコンテナオーケストレータにおけるスケジューリングシステムについて述べる.エッジクラウド環境では計算ノード間のネットワーク特性が不均一で,コンテナ同士の通信における通信帯域や通信遅延もコンテナ配置により変化する.提案システムでは,通常のコンテナスケジューラで考慮する計算ノードのリソース使用量に加え,eBPF を用いて取得したコンテナ間の通信量や通信遅延といったメトリクスに基づきコンテナ配置を決定する.また,これらのメトリクスの変化に応じてコンテナを動的に再配置する.これにより,マイクロサービスのようなコンテナを複数用いて構成されるサービスのコンテナ配置を最適化できる.