情報処理学会 第87回全国大会

6ZN-04
飽和水蒸気量と湿度の直感的理解を目指した教育支援ツールの開発
○八木翔梧,遠藤慶一,黒田久泰,小林真也(愛媛大)
中学校理科教員へのヒアリング調査から,露点の観測実験について,実世界で実験を行うと降温速度の制御や結露発生の確認が難しいことが分かった.これにより,生徒が飽和水蒸気量や湿度の概念を実現象と結びつけにくくなり,学習効果の低下が懸念されている.この課題を解決するために,視覚的かつ直感的に湿度の理解を深める教育支援アプリを開発する.開発したアプリケーションを活用することで,降温速度の制御や実験時間の短縮,結露の観察を容易にし,グラフやイラストで理論と現象を結びつける学習を提供する.これにより,生徒が理論と実世界の現象を結びつけやすくし,より効果的な学習を支援することを目指す.