6ZK-08
漢語仏教経典の思想を反映した現代語訳作成における生成AIの活用可能性の検証
○荻野就登,雲居玄道(長岡技科大)
日本仏教において,同一の漢語経典が複数の宗派で用いられている.この経典を現代語訳において各宗派の思想に基づいた解釈によって現代語訳される.そのため,解釈の意図が正確に反映されるように専門家が長期間に渡って検討を重ねる必要がある.一方で,現在,生成AIは画一的な翻訳においてはその性能が示され広く活用されている.仏教経典の現代語訳において,生成AIを用いた自動翻訳が可能となれば,現代語訳にかかるコストが大幅に低減できると考えられる.そこで,対象として『仏説阿弥陀経』の原文(漢文)と浄土宗および浄土真宗それぞれの現代語訳の自動生成について既存の生成AIにおける性能を検証し,活用の可能性を探る.