情報処理学会 第87回全国大会

6ZK-05
拡散モデルによるくずし字の可読性向上手法
○野村柳誠,寺沢憲吾(はこだて未来大)
江戸末期以前の書物を古典籍として扱う. 古典籍にはくずし字と呼ばれる現在とは異なる文字が使用されている. また, 古典籍は当時の歴史を知る重要な情報である. 一方, くずし字はその特殊使用されているという理由から, 今ではほとんどの人が読むことができない. 後世にも研究を引き継ぐには, 新たなる研究者が必要であるが, 初学者がくずし字を学習するハードルは高い. また, 古典籍は視覚的な芸術性も魅力の一つであり, それはくずし字を学習する動機にもなりうる. そこで本研究では, 拡散モデルと画像補間の技術を使用することで, くずし字としての特徴を保持しつつ現代文字に似せた文字の生成をする.