本研究では，思い出振り返り支援を想定したユーザとマルチモーダルなインタラクションが可能にするテーブルトップエージェントを提案する。机に投影されたエージェントは親近感や愛着を持たせるために自律行動，ユーザへの反応動作，机上の実物体への反応動作を行う．エージェントの印象評価実験として40分間で任意のタイミングでエージェントとインタラクションを行わせ，愛着やペットに対する認知に関するアンケートを実施した．実験の結果，提案システムが最も愛着や親近感を与え，自然な対話を促す可能性が示された．さらに，エージェントに机上の写真や思い出の品に対して自然な発話を行う機能を加え，実際の思い出振り返りコミュニケーションにおける提案システムの評価実験を行った．