情報処理学会 第87回全国大会

6ZF-02
集中の方向特性を考慮した視聴覚環境の調整による認知的作業パフォーマンス向上手法の検討
○山本京介,双見京介,村尾和哉(立命館大)
人は注意を特定の物事ではなく,ある物理的空間に割り当てるため,注意する方向の範囲が広がると集中精度が低下する.そのため,視覚と聴覚別々に情報を提示するとき,どちらの情報も必要な場合には,どちらも同じ方向から提示し,集中する方向を一致させるべきであり,どちらか一方の情報を無視させる必要がある場合は,それぞれ違う方向から提示し,集中する方向を分離させるべきである.本研究では,タスクの行いやすさや,認知パフォーマンスを向上させることを目的とし,腹話術効果に基づいた,ARによる音源位置操作手法を提案する.