6ZF-01
認知感情評価指標と生理指標を用いたAlexithymia傾向を持つ人の評価手法の提案
○田辺実夏子,鈴木 圭,井上健一,菅谷みどり(芝浦工大)
Alexithymiaは感情の同定が困難などの特徴を持つ性格特性である.Alexithymiaの感情同定困難は,心拍の変動,空腹感や体温の上昇など,体の内部環境の知覚に関する感覚である内受容感覚の低下が影響するとされる.Alexithymia傾向を持つ人について,自律神経反応に対する認知への影響は十分に明らかになっていない.そこで,この点を明らかにすることが本研究の目的とした.本提案では,Alexithymia傾向が高い群は低い群と比べ,認知した感情と生理指標が一致しないと仮説を立てた.仮説検証のため,認知した感情と生理指標を,Alexithymia傾向の高さの異なる2群間で比較した.結果として,認知感情評価指標の値では,3枚の感情喚起画像で2群間に有意差がみられた.