情報処理学会 第87回全国大会

6ZD-06
赤外線カメラによる人物検出システムに対する日常的な所持品を用いた敵対的攻撃
○髙橋優里,高橋茶子(山形大)
赤外線カメラは、暗所でも鮮明に物体を撮影でき、不審者の侵入検知などを目的とした防犯用途に広く利用されている。赤外線カメラによる撮影画像を対象とした人物検出システムに対し、電球を取り付けた板を利用したり[Zhu++, 2021]、衣服に熱を制御する物体を貼り付けたりする[Wei++, 2023]ことで、被写体の熱や温度を操作し検出を妨げる敵対的攻撃が知られている。しかし、現実的にはその見た目の不自然さから攻撃が検知される可能性が高い。本研究では、トートバッグなどの日常的な所持品に熱を制御する物体を装着する、より自然な攻撃を考える。YOLOv5を用いた人物検出システム上で、本攻撃の影響を調べる。