6ZB-05
太陽光発充電駆動型無線センサネットワークを用いた土砂災害遠隔監視システムの屋外における実証評価
○岩堀夢叶,江口智貴,山本成世,安部惠一(神奈川工科大)
近年、日本では不安定な気候と前線の活発化や台風による大雨が原因となり,山間部及び山腹斜面などで土砂災害などが発生し,多くの人々が被災している.これらの土砂災害の解決方法として,先行研究に無線センサネットワークを用いた土砂災害監視システムがある.これらの先行研究では使用する無線センサノード(以下SNと呼ぶ)の消費電力が高いため,大容量のバッテリを搭載しても長期的(約3年以上)に稼働できない課題がある.また,人が立ち入ることが難しい場所に傾斜検知用のSNを設置した場合,電池交換が容易にできない問題がある.
そこで,過去に著者らの研究では,これらの課題を解決するため,商用のクラウドサービスと太陽光発充電駆動のバッテリレス型無線センサネットワークを用いた土砂災害遠隔監視システムを提案したが,実際に屋外での実証評価を行っていなかった.
従って,本論文では我々が過去に提案した土砂災害遠隔監視システムの屋外での実証評価結果について詳細に述べる.