6X-09
Keypointを用いたミツバチの追跡と行動解析手法の提案
○永井優多(静岡大),宮崎 亮(産総研),野村祐一郎,峰野博史(静岡大)
本研究は,Keypointの検出技術を社会性昆虫に用いることで,その特異な行動の追跡や個体識別の実現を目的とする.
本稿ではミツバチを対象とし,CNNから得られたKeypointの集まりから個体を構成し,追跡,行動の分析を行った.
このタスクは外見の似た複数個体の追跡を扱うが,個体の外観的な差異が少ないために発生するID Switch,Keypointの共有による個体の構成の課題がある.
個体の構成については,これを司るPAFs(Parts Affinity Fields)手法の改善を提案する.
更に,追跡手法ではSORT(Simple Online and Realtime Tracking)を参考にしたカルマンフィルタ及びOKSの計算結果を用いた貪欲法を用いた手法を考案し,結果として,各個体のKeypointが事前学習の正解データと同等に誤り無く構成されている場合では追跡可能なフレーム数が既存手法であるSORT,DeepSORTを上回った.