6X-05
Oriented Bounding Boxを用いた空撮映像における野生ウマ群の個体追跡
○瀧澤采恵子(兵庫県大),前田玉青(総合科学大学院大),山本真也(京大),川嶋宏彰(兵庫県大)
本研究ではドローンで撮影したウマの群れの映像を対象に個体検出・追跡の精度向上を目指した。映像にはウマのサイズが小さく、フレーム間で形状や動きが大きく変化しないという特徴がある。一般的に、検出時に物体を囲むための水平な外接矩形(バウンディングボックス)が使用されるが、空撮映像では複雑な背景や物体の密集、様々な向きで映る物体への対応が難しく誤検出や未検出が発生する。本研究では物体の回転を考慮したOriented Bounding Box(OBB)を使用することで、これらの課題を解決した。結果として、OBBを用いた検出手法は適合率が0.98、再現率が0.92となり、大幅な精度向上が見られた。