情報処理学会 第87回全国大会

6W-05
視線データの解析による集中度の推定及び分析
○重野圭亮,松井くにお(金沢工大)
感染症の流行により普及したテレワークは、柔軟な働き方を可能にする一方、仕事への集中が課題となっている。本研究では、視線が集中力に与える影響に着目し、アイトラッカーを用いて視線データを収集し、Kerasによる深層学習モデルでユーザーの集中度を推定するシステムを開発した。視線データに対し、ノイズ除去などの前処理を施し、オートエンコーダで特徴を抽出した後、分類モデルに入力することで、精度の向上を図った。その結果、集中状態を識別可能なモデルを構築し、テレワーク中の作業効率向上に寄与する可能性を示した。本システムは、テレワーク環境における集中力維持のための新たなソリューションとして期待される。