6S-07
セルルックアニメ制作のための詳細度制御モデルの提案
○青野誠大,藤代一成(慶大)
手書きアニメでは,カメラ距離やシーンの意図に応じてクリエイタが描画対象物の詳細度を調整する.これには絵に視線誘導や遠近感,立体感といった効果をもたらす重要な特徴がある.したがってこの手法を3DCGにも導入することには大きな意義があると考える.3DCGにおける既存の詳細度制御手法としては,カメラ距離やサイズに応じて対象モデルのポリゴン数を削減するアプローチが挙げられる.しかし,これらは計算負荷削減を目的としたものであり,クリエイタが作品内の表現として詳細度を柔軟に設計することを十分に考慮していない.そこで本研究では,セルルックに向けた,表現力向上のための詳細度制御を行うモデルを提案する.