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円偏光パタンの透過光に基づく透明物体の検出
○平井愛唯奈(岡山大),倉知美帆(九工大),岡部孝弘(岡山大)
透明物体の見えは背景シーンの透過光が支配的であるため,その検出は容易ではない.本稿では,透明物体による屈折のために生じる背景の歪みに加えて,複屈折のために生じる位相差も活用したワンショットの透明物体検出法を提案する.具体的には,円偏光の透過光に直線偏光成分が生じることに着目して,ディスプレイと円偏光板により生成した円偏光背景パタンの透過光を偏光カメラで観察する.提案手法では,背景パタン画像と透過光の偏光画像を入力とした機械学習ベースのアプローチで,透明物体の領域を抽出する.プロトタイプシステムを用いた実画像実験を行い,提案手法の有効性,特に,円偏光パタンと偏光画像の有効性を示す.